1 触察と言葉による鑑賞

 視覚に障害のある人の美術鑑賞法には、触察(触って観察する)と言葉を用いた解説による方法があります。触察は、作品そのものと触図(触って感じる図)や模型などを用いる場合があります。ワークショップなどの参加体験型の活動は、広い意味での触察になります。

 視覚に障害のある人は、触覚が優れていると思われていますが、必ずしもそうではありません。高齢になって視覚を失った場合は、特にそうです。言葉による鑑賞も経験や慣れを要しますが、言葉はすでに身についているもののため、負担が小さくなります。美術作品の大半は触れることができないので、その点でも優れています。

 言葉による鑑賞を主体にして、必要に応じて立体コピーなどの触図や模型を触察するのが望ましいでしょう。

 

2 「また美術館に行きたい」と思ってもらうために

 言葉による鑑賞には異論がありますが、言葉による鑑賞を翻訳の一種と考えると理解しやすいのではないでしょうか。文学では、外国語のものを翻訳で読むことに異議はほとんどないでしょう。問題や限界はあっても、翻訳から得るものが多く、有益と考えられているからです。言葉による鑑賞も同じです。課題はその内容と質を高めることです。

 言葉による鑑賞法を行う人はまだ少数です。まずは、言葉による鑑賞法があることを知ってもらい、美術館でガイドしてもらうのは楽しいからまた行きたいと思ってもらうことが大切です。立体コピーなどの触図や点字図録の紹介は、それからでもよいでしょう。

1 触察と言葉による鑑賞

 視覚に障害のある人の美術鑑賞法には、触察(触って観察する)と言葉を用いた解説による方法があります。触察は、作品そのものと触図(触って感じる図)や模型などを用いる場合があります。ワークショップなどの参加体験型の活動は、広い意味での触察になります。

 視覚に障害のある人は、触覚が優れていると思われていますが、必ずしもそうではありません。高齢になって視覚を失った場合は、特にそうです。言葉による鑑賞も経験や慣れを要しますが、言葉はすでに身についているもののため、負担が小さくなります。美術作品の大半は触れることができないので、その点でも優れています。

 言葉による鑑賞を主体にして、必要に応じて立体コピーなどの触図や模型を触察するのが望ましいでしょう。

 

2 「また美術館に行きたい」と思ってもらうために

 言葉による鑑賞には異論がありますが、言葉による鑑賞を翻訳の一種と考えると理解しやすいのではないでしょうか。文学では、外国語のものを翻訳で読むことに異議はほとんどないでしょう。問題や限界はあっても、翻訳から得るものが多く、有益と考えられているからです。言葉による鑑賞も同じです。課題はその内容と質を高めることです。

 言葉による鑑賞法を行う人はまだ少数です。まずは、言葉による鑑賞法があることを知ってもらい、美術館でガイドしてもらうのは楽しいからまた行きたいと思ってもらうことが大切です。立体コピーなどの触図や点字図録の紹介は、それからでもよいでしょう。

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